今年の国勢調査で思うこと

今年は5年に1度の国勢調査の年でした。私の家でも調査票に必要事項を書き入れて提出しました。一部の人の間では声高にプライバシーが…と騒がれていたようですが、記入項目について知られて痛いと思うような内容ではないので。

…で、どうしてこんな時期はずれに国勢調査のことに触れるのかというと、今年は国勢調査員をすることになってしまって、それが10月末で終わったから。それまでは何となく触れるべからずって気がしていたので、気分的に。ちなみに国勢調査員にはなりたくてなったのではなく、昨年に自治会の会計をした関係で自治会の会長さんに半ば強引に押しつけられ、代役を立てようにも内容が内容なので声をかけても嫌がられるのがオチと思って泣く泣く引き受けることになった…という顛末。正直な話、「自治会になんて入らなければ良かった」って思いました。

国勢調査員の作業はというと…。

  • 調査員向けの説明会への参加し、国勢調査に必要な道具と書類を受け取る
  • 各世帯に配布する書類に必要事項(地域コードや問い合わせ先)を記入
  • 告知チラシをポストに投函しながら担当地域を下調べ(調査対象となる建物の確認など)
  • 各世帯へ訪問し、直接会って調査に必要な書類(調査票・しおり・封筒)を配布
  • 会えない世帯へは連絡メモを活用してできるだけ会えるようにするが、それでも会えない場合はポスティング
  • 直接会って回収を希望する世帯へ再度訪問し、封入された封筒を受け取る
  • あらかじめ定められた日までに預かった調査票を役所の担当部署へ提出
  • 役所で郵送提出分をチェックされた後、役所から未提出世帯の連絡を元に提出確認のために再訪問
  • 提出確認ができなかった世帯へ「最終確認」の散らしをポスティングし、役所へ引き継ぎ

こうして羅列している内容を見るとまぁまぁ…と思うのですが、実際にやってみるとこれが… 🙁
(詳しい職務内容はグーグル先生に聞いてもらえるといろいろと出てきますので省略 😛 )

説明会から告知チラシ配布までははっきり言って淡々と作業を済ませることができます。人に会うこともありませんから。でも調査票の配布作業以降は直接世帯の方に顔を合わせて一通り説明しないと行けません。営業に向いている方ならたぶんさほど苦痛な内容ではないと思うのですが、初対面の方と対応するのが苦手な性格の私にとっては調査票配布の時点で既に精神的にしんどかったです。

それでも地域色の関係か、戸建ての世帯の方は年輩の方になるにつれて比較的物腰の柔らかい方が多くて助かりました。が、逆に出稼ぎで地域に住まれている一部の若い方の振る舞いのおかげで精神的に疲弊してしまいました。この振る舞いによる精神的破壊力はすさまじく、採用期間の半分が過ぎた10月上旬には既に職務を放棄したい気分満々に…(まぁ、私の精神力が弱すぎるって話なのかもですけど 😥 )。

だからといって一応は非常勤の国家公務員ということで報酬とともに責務を全うする必要があって、それを簡単に放棄できる訳でもないですから自分の精神的弱さに鞭打って一応は最後まで責務を全うしました。今回から記入された調査票のチェックを調査員がしなくて良くなった点はいらぬ情報を得なくてすむので良かったと思います。でも正直なところ現状のシステムなら再度調査員をやっても良いとは思えません。仕事内容が調査票の配布と担当地域の調査のみなら比較的美味しい仕事だと思うんですけどねぇ。

で、調査員を経験した立場からちょっと考えてみて、改善して欲しいなぁってのを挙げてみます。

  • 調査票提出者のプライバシーだけでなく調査員のプライバシーも守って欲しい
    (地域によっては専用の問い合わせ先を設けていたらしいで当地域だけの話かも)
  • 一昔前に比べて世帯の生活様式が多様化しているので状況に合わせた配布・回収方法
  • 国勢調査について大々的に告知して認知度を高めて欲しい

このうち最も不満に思ったのは国勢調査に関する告知についてでしょうか。パチンコや法律事務所、消費者金融、携帯ゲームのCMは嫌になるぐらい流されているのですが、国勢調査の告知はほとんど見かけることはありませんでした。たまーに流れていたものの、「あなたは調査票出しました?」と街中の人に聞いてる様子だけで終了。そのCMを見て「こんなんじゃ告知にならないよ!」突っ込みを入れてしまうほどひどいものだと感じました。

だって私自身が国勢調査に協力する意義が実感できてないのですから。調査員への説明や調査員に配布されるマニュアルには「あなたの生活をより良くするための基礎データとして活用されます」と言われても、実際に使われている事例を目の当たりにしてないこともあって、国勢調査によって得られたデータが実際に身近な問題へ反映されているのかと懐疑的に感じると思うのです。たった3時間程度の調査員向けの説明会を受けた私自身がそうですから、それ以外の一般の方なら余計そう感じるんじゃないでしょうか。

ポスターによって国勢調査を告知することや提出を促すCMも大事かもしれませんが、それよりは国勢調査を実施する理由や意義を具体的は例などを用いて広く国民に知らせていく方が重要だと思います。せめて国勢調査を実施している期間ぐらいは、普段放送している番組を少しばかり削ってでも能動的に告知している必要があるのではないでしょうか。本当に国家にとって国勢調査が重要な調査だというのなら、の話ですけれど。

国勢調査を実施するための手法が変わるか、一昔前のように国勢調査について寛大な人が増えないのなら、生活が苦しかったりしない限りはどんなに勧められても国勢調査員をもう1度することはないと思います。

まぁ、今回国勢調査員をしたことで無差別に巡回するタイプの営業職には向いてないってことが判明したことは私にとって良かったのかもしれませんけどね 😉

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